ストレスの少ない人間関係の築き方 後編
さて、前回はストレスの少ない人間関係を築くには、自己分析と環境分析が大事というお話をしました。次は分析をしたうえでどう行動に起こすかです。
何にストレスを感じるか知って、受け入れる
前編の分析を経て、どうすればストレスの少ない人間関係が築けるかを見つめ直す必要があります。「こうなりたい」という夢や理想があると本来自分がどういう人間なのかを置いてけぼりにしがちです。
夢を持つなとはいいません。例えば人と話すのが苦手だった人が、クラスの人気者になりたい!と夢を持つのはもちろんよいことです。でも、それを叶えるためには、やり方やペースを自分に合わせなければ長続きしません。
人に合わせるのが苦なのか、積極的に話すのが苦なのか、聞き手に回るのが苦なのか、まず自分が何にストレスを感じるのか、それを最優先に見つけ出します。ここで、「こんな自分になりたい!」という思いを抑えて、冷静に分析できるかで出来上がったコミュニティで居心地よく過ごせるかが決まります!
そして、自分をストレスの少ない環境に身を置くためには、どこのグループでどのポディションにつくのが一番いいのか考えるのです。
高校生活を楽しく過ごすためなのか、職場で人に指示する立場なので早く人望を取り付けたいのか、アルバイトでその休憩時間だけ楽しく過ごせればよいのか、自分がその環境で何を望んでいるのか考え、そこに自分のタイプを当てはめます。
大事なことは、「どう見られたいのか」ではなく、「どういられるのか」です。
その違いを認めて受け入れないと、ストレスだらけの人間関係に足を突っ込んでしまうかもしれませんよ。
行動に起こしてみる
大体、初日普通にあいさつしていれば、2日目で急に環境が変化していることは少ないと思います。
ただ「もともと築かれている人間関係に自分だけ新たに入っていく」場合は、特に若ければ若いほど早めに行う方が安心です。ただ判断を誤るのも怖いので、即座に押さえておくポイントを後日紹介したいと思います。
さて、2日目で行動に起こして、自分のシミュレーション通りか確認します。
自分から話しかける相手の反応や、その人物に話しかけた時の周りの反応、自分の印象はどうだったのか。(話しやすいと感じたか、違和感を覚えたか、ストレスを感じたか)
そこで何も感じないなら、まずはそこから流れに任せてみるといいでしょう。1人と繋がれば、自然と他の人とも繋がります。その中にどうしてもストレスを感じてしまいそうな人物がいれば、また自分から別の人物に話しかけに行くか、その人物が最初に話しかけた相手とどれくらいの関係性なのか見極めてそこで人間関係構築の中心にするのか決めるのもよいでしょう。
職場の場合は、自分の立場に合わせて浅く広くがいいのか、少人数と深い付き合いでもいいのか、そこは自分がどうしたいかより優先になるでしょう。
店長という立場で特定の人物と親しくしていたら周りは不満に思うかもしれませんし、自分の仕事に不利に働くかもしれません。
悲しいかな、誰かの上に立つ役職であるならば公平さは求められます。それが孤独でストレスであるなら、仕事の外で深い付き合いができる友人を持てるといいですよね。
仕事には結果や報酬が絡んできます。ストレスフリーばかりを優先はできません。それでも、よい人間関係を築ければストレスも軽減するでしょう。人を観察して分析することは必ず、社会人の人間関係においても重要なことです。
振り返り、確認、修正
行動に起こしたあとは振り返り、確認して、必要がある場合は修正します。
社会人なら聞いたことがあるかもしれませんが、まさに仕事と同じPDCAを人間関係構築の上でも大事にしたいですね。という話なわけです。
PDCAというのはPlan(計画)Do(行動)Check(評価)Action(改善)です。
そこに私は、Observation(観察)・Analysis(分析)をプラスし、OAPDCAを提案したいのです。
修正も早い方が良いと私は考えています。
迷っているうちに言い出せなくなったり、事態が悪化することがほとんどです。時が解決してくれるともいいますが、それは全ての手を尽くした後、最後の最後の選択肢でしょう。
まとめ
さて、色々と書きましたが、こんなこと考えて生活する方が疲れるわ…と思う方もいるでしょう。でも、最初の1週間アンテナを張ってOAPDCAを実施していれば、あなたの人間関係は、時々環境を確認するだけで長く安定するようになるでしょう。
しかも、これをやっていると観察分析は習慣化します。すると自然と計画が頭に浮かび、後は実行するか否か判断するだけです。
ぜひ、ストレスの少ない人間関係を築いて、楽しい日々を送りましょう!
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