記述の勉強は一発合格から遠のく落とし穴?!

行政書士

記述の採点法や誤字脱字の減点を把握する

さて、記述は完答しなくても部分点がもらえます。

部分点ってどんな記述にどれくらいもらえるの?大事な記述で誤字脱字をしてしまったら、採点にどう影響するの?!

採点法を知って望むのと知らずに望むのでは、知っているほうが有利です。

過去3回試験を受けた事実から、部分点を細かく解説しましょう。あくまでも仮説ですが、自己採点するには参考にできると思います。

まず、行政書士の記述は加点方式で、誤字脱字があるとそこから減点される採点方法です。

今年の問題から誤字脱字の減点を分析する

今回、私は行政法で部分点、民法1問が内容的には正解回答が書けています。

そして、得点は24点。

実は、今回の第三者による詐欺の問題で、詐欺の字を間違えました。「詐疑」と書いてしまったのです。

誤字脱字は1~2点と噂されていますが、今回のことから、2点と予想されます。

根拠としては次の通りです。部分点は過去問などを見ていると偶数による点数配点が基本であることから、行政法の部分点が5点というのも考えにくい。そうすると、民法の記述が20点満点から2点引いて18点。行政法の部分点6点で合計24点とみるのが自然です。

部分点の分析も含め、誤字脱字の減点が2点である根拠を具体的に示しましょう。

過去の問題から部分点を分析してみる

今年の行政法の記述は事例問題でした。非常に難易度が高かったようです。

聞かれていたのは、誰を被告として、どのような行為を対象とする、どのような訴訟を提起すべきか、でした。

つまり、聞かれている内容は3つです。

3つの場合の部分点のパターンとしては、「4点・6点・10点」、「6点・6点・8点」「4点・8点・8点」の3パターンと予想されます。

2020年の行政法の記述は、個人的には4点・8点・8点の配分かな?と考え、部分点8点もらえる算段でいました。しかし、今回はこの問題、被告適格が非常にポイントだったようで、誰を被告として(6点)どのような行為を対象とする(8点)どのような訴訟(6点)をすべきという配点だったと思われます。

また、2018年の記述、行政法ではこちらも事例問題で、いかなる被告に対し、どのような訴訟を提起すべきかが問われていました。

一見2つしか問われていないようですが、記述問題で書く項目が2つというのはあまり考えられません。そうすると、問題文の「どのような訴訟」という内容が、1つではなく2つの訴訟を併合提起すべきだと書かせたいというところまで予測ができるのです。

そして、この場合はだれを被告として(4点)〇〇の訴えと(6点)〇〇の訴えを(6点)併合提起すべき(2点)の4分割配分だったと予測できます。

私は被告適格だけ間違えたのですが、訴訟を「訟訴」と書く凡ミスをしてこちらも2点引かれて、12点の得点でした。

4分割のパターンは「2点・4点・4点・8点」、「2点・4点・6点・6点」「4点・4点・6点・6点」。ごくまれに「4点・4点・4点・8点」のパターンもありますが、過去問を見る限り、あまり多くはなさそうです。

自身の記述の部分点を予想したいときに役立ててくださいね!辛めに採点しておいた方が、ぬか喜びをせずに済みますよ✋

45字内にかけたら記述のための勉強はやめよう

もともと記述が苦手だった私からすると、膨大にある範囲から何が出るかわからない上に、過去に出たものはほぼ記述としては出ないだろうと思われる中で、記述にばかり勉強時間を割くのはもったいないと思います。

先程の①②③の練習で自信がつけば、直前期は択一の勉強だけに集中しても、知識があれば記述も解けるようになります。

むしろ、45字以内で書けるようになれば、記述の勉強をする必要はありません。

先ほども述べた様に、過去と同じ問題が出ることはほぼ無いですし(行政法に関しては事例問題が出ることが多く、傾向を掴むには事例問題だけ触れておくと良いかも)、記述の勉強が5肢択一に役立つと言われますが、記述も書けるレベルに5肢択一を仕上げる方が、勉強の効率も良いでしょう。

あとは、自分の中にどれほどの知識を身につけられるかどうかです。

今回私の合格の鍵を握った「第3者による詐欺」も、5肢択一の勉強をして、解説をしっかりと読んで頭に入れていたことから解くことができました。

結論、記述の問題集は買う必要ないと思います。

やはり個人的におすすめはこれ!

5肢択一中心に、程よく記述もあり!

コメント

タイトルとURLをコピーしました